牧場の四季

北海道のスローフード・スローライフの原点ともいえる背景

私たちの幼かった頃、一年はとても長く感じました。牧場のなかには、広い山林や放牧地、畑があり、水源を異にする3本の小川が流れていました。その川の一つには、ダムや自家用発電所があり、滝が音を立てて流れ、魚が沢山おりました。これらは、子供達にとっては最高の遊び場でした。

牧場の春
まだ雪のあるうちに咲く福寿草、フキノトウから始まります。
裏山に登るとはるか彼方まで見渡せ、コブシや桜の咲く春には、黄色の菜の花や緑の牧草、そして耕したぱかりの黒褐色の土の色が、美しいコントラストを見せてくれます。
あちこちの牧場で大勢の大人達が、馬を便って畝を切ったり、肥料や種を蒔くのが見えました。
カゲロウの立つ畑の上、遥か高い空から、ひばりのさえずりが聞こえていました。

夏の過ぎる頃には、牧草の収穫がありました。
初夏に刈られた牧草は干された後、人の手で集められ4メートル程の高さに積まれます。
十分乾かされた牧草はお盆の過きる頃、長い柄のフォークで大きな馬車に山のように積まれて牛舎の前に運ばれ、キャリアーによって牛舎の二階に運び込まれます。
秋を感じさせる空には、沢山のトンボが空を飛びまわっていました。
この時期、山あいの風の当たらないところに植えられたプラムや野イチゴ、桑の実が子供達のおやつでした。

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