正直に言うと、商標を取る気は、最初はまったくありませんでした。

代表の野崎創です。そもそも「ベーコン節®」は、遊びでつくったものでした。

第一弾が形になった2019年のはじめ、なんとなくSNSに「ベーコン節」という言葉で投稿しました。すると、数分もしないうちに、上場企業の役員をされている先輩から連絡が入りました。

「商標取得した?」

「してません」

「今すぐ取りなさい」

えっ、どうせ遊びなので。そう返すと、先輩は続けました。

「いや、まずはGoogleでその言葉を検索しなさい。出てこないよね」

「取れるか取れないか分からないけど、もし取得できて、良い商品ができたら、人生が変わるよ」

その一言で、私は慌ててSNSの投稿を削除し、出願の準備を始めました。これが、うちが商標という手続きに関わることになった、最初のきっかけです。

実際、半年ほどの時間を経て、商標を取得できました。

「取っておいてよかった」と思った瞬間

2023年以降、ベーコン節®は驚くほどの勢いで知られるようになりました。ありがたいことに、展示会に出展するたびに商品を見ていただけるようになったのですが、同時に、真似をしようと考える同業の方も何人かお見かけするようになりました。

そのたびに思うのは、「あのとき先輩に言われたとおり、先に取っておいて本当によかった」ということです。慌てて投稿を消して出願した、あの半年間がなければ、今ごろ「ベーコン節」という名前は誰のものでもなかったかもしれません。

今、進めている商標の一覧

この経験があったからこそ、その後も「まず名前を押さえる」ことを続けています。新しいものを作ると、次に起きるのは「真似される」ことです。名前だけを似せた商品が出れば、味や品質の違いをお客様が店頭で見分けるのは難しくなります。

私たちが守りたいのは、名前そのものより、「この名前を選べば間違いない」とお客様に思っていただける状態です。

だから、知られる前に手を打つ。2019年のあの一件で、身をもって学んだことです。今の状況を、隠さずそのまま書きます。出願中のものは、今後の審査結果によって変わる可能性があります。「もう登録済みだ」と誤解されないよう、あくまで今の状況として書いています。

■ 登録商標

  • ベーコン節®
  • ハム節®
  • 白節®
  • 生ハム節®

■ 商標登録出願中

  • ベーコン削り節(商願2025-123580)
  • ベーコン節 淡雪(AWAYUKI)(商願2026-16822)
  • 生ハム削り節(商願2026-29850)

「淡雪(AWAYUKI)」は、0.05mmの華削りで表面積を増やした新しい削り方の製品で、現在Makuakeで先行受付を進めています。名前を先に押さえておくことは、こうした新しい削り方・新しい商品を安心して世に出すための準備でもあると考えています。

0.05mmという薄さまで削ると、断面が空気に触れる面積が一気に増えます。噛む前から燻香が立ち上がり、脂の甘さが舌の先に届く。この削り方自体が、うちが商品化するまで市場になかったものだと考えています。

この名前で、次に進むために

商標の手続きは、正直なところ地味な作業です。派手な話ではありません。それでも続けているのは、「ベーコン節®」という名前が、まだ世の中に浸透しきっていなかった段階から手をつけてきたからです。

今、ベーコン節®は星付きレストランや高級ホテルからも見積もりの依頼をいただくようになりました。ドライエイジング技術の向上により、2026年3月製造分からは常温保存での賞味期限も6か月まで延ばすことができています。

名前を掲げて作り続けるというのは、こうした一つひとつの積み重ねの結果を、きちんと自分たちの名前に紐づけていく作業なのだと思っています。

まとめ

  • 「ベーコン節®」「ハム節®」「白節®」「生ハム節®」はすでに登録商標。「ベーコン削り節」「ベーコン節 淡雪(AWAYUKI)」「生ハム削り節」は現在出願中
  • 商標を進めているのは、権利を主張したいからではなく、お客様が名前で「間違いない」と選べる状態を保つためだと考えています
  • 名前を守ることは、次の新しい削り方・新しい商品を安心して出すための準備でもあります

WHO MADE THIS

エーデルワイスファームは、北海道北広島市で薪・炭火仕上げのハム、ベーコン、ベーコン節®を製造しています。

ドイツの伝統的なハムとベーコンを、家族が自分たちで食べるために作り始めて約90年になります。1985年に一人のシェフから「店で出したい」と請われ、1986年に製品として売り始めました。沿革を見る

マイナス2℃

氷温帯で約4週間かけて熟成

10kg → 約6kg

原料肉から減る分だけ、味が凝縮します

二年乾燥のオーク

薪と炭の直火・温燻。火加減は職人が見ます

塩漬液に浸して塩せきします。短時間で仕上げるインジェクション(注入)もタンブリングも行いません。手間はかかりますが、この工程を省くと肉の食感が変わります。製法を見る

EVALUATION

原料の「ベーコン」の実績

1 ITIダイヤモンド賞(最高位)
2 優秀味覚賞 三ツ星 7年連続(2020〜2026)
3 DLG(ドイツ農業協会)金賞

「ベーコン節®」自体の実績

4 ITI優秀味覚賞 二つ星(2024年)
5 DLG(ドイツ農業協会)金賞
6 料理王国100選 ほか、出品した国内外の食品コンテストすべてで受賞

1997年から2026年までに、テレビ・新聞・雑誌・ラジオで112件(うちテレビ47件) 受賞実績を見る / メディア掲載112件を見る

ハムやベーコンは、古くから岩塩を使って作られてきた保存食です。私たちは「完全無添加」とは表現しません。岩塩に含まれる硝酸塩からできる亜硝酸塩を、ボツリヌス菌を防ぐため必要最小限だけ使用し、保存料・着色料・リン酸塩は使用していません。詳しくは「無添加ハムの本当の話」

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私たちが名前を掲げて作り続けているのは、薪・炭火仕上げ ベーコンブロック 280g です。

薪・炭火仕上げ ベーコンブロック 280g を見る

参考資料・出典