私はコロナが始まる遙か以前、2015年頃から様々な方々にアグリツーリズムを推奨してきた。

アグリツーリズムとは農村や農場などで過ごす滞在型の休暇スタイルを主にさす。
イタリアが発祥とされ、1980年代後半から徐々にヨーロッパ全土へ。日本には1990年代に入ってから「グリーンツーリズム」という名称で入ってきた。

しかし、日本で普及しなかった背景には、当時の日本の農業は「原料」生産としての場でしかなく、収穫や加工体験など提供できる機会がほぼほぼ無かった。また、当時の農泊に関しては、農家民宿と題して、自分の自宅の一室を提供するケースが多く、気を遣うことが多くて、提供する側も宿泊する方も抵抗感があったと聞く。

時代が変わり、インターネットの普及と合わせて、「民泊」という言葉が改めて走り出す。
Airbnbを軸としたバケーションレンタルな部屋の貸し出しである。
グリーンツーリズムとして日本に入ってきて30余年。
ようやく日本でもヨーロッパのような滞在型観光のインフラが整備され始めたともいえよう。

国をあげて、改めて「農泊」としての宿の提供。
及び、モノからコトへ。体験型観光へとシフトし始めたのである。
野菜の収穫体験はもちろん、農家レストランの場づくり、調理実習、ブドウの収穫体験他、今後益々、滞在型観光が進んでいくものと思われる。

私どももその準備のために、2015年頃から自らイタリア、フランス、スペイン、アメリカなどへ渡り体験してきた。併せて、その素晴らしさや経済的な効果を農林水産省の担当者にお話しするなど機会を得てきた。

ということで、いよいよコロナ後に向けた投資も一部始めようと思っている。
正式発表は早くて来月かな。楽しみにしていてくださいな。