カルボナーラは生クリームなしで作れます。卵黄とチーズ、そしてベーコンから溶け出した脂の3つが、そのままソースになります。

生クリームを入れないカルボナーラでいちばん多い失敗は、卵が固まって炒り卵状になってしまうことです。原因は味付けでも配合でもなく、和えるときの温度にあります。この記事では、エーデルワイスファームのベーコンスライスを使って実際に作りながら、火を止めるタイミングと、固まりかけたときの立て直し方までまとめました。

生クリームなしで作ったカルボナーラを皿に盛り、黒こしょうをひいたところ
卵黄とチーズ、ベーコンの脂だけで和えたカルボナーラ。
HOW TO COOK
約15分
調理時間
2人分
分量
6つ
材料の数
弱火だけ
火加減

カルボナーラを生クリームなしで作るコツは、火を止めてから和えること

卵黄は70℃前後から固まりはじめます。フライパンを火にかけたまま卵液を入れると、鍋底が先に熱くなり、ソースになる前に凝固します。

順番を変えるだけで解決します。パスタとベーコンをボウルへ移し、火から離れた場所で和えてください。余熱だけでとろみがつきます。フライパンで和えたい場合は、必ず火を止め、濡れ布巾に鍋底を当てて温度を下げてから卵液を入れます。

油
ひかない(ベーコンの脂を使う)
火加減
ベーコンは弱火。和えるときは火を止める
ゆで汁
大さじ4ほど取り置く
塩
ゆで湯だけ。仕上げの塩は味をみてから

材料(2人分)

卵は全卵ではなく卵黄だけを使います。チーズと合わせたときに、少ない量でもソースがとろりとまとまります。

INGREDIENTS
スパゲッティ(1.6mm)
200g
卵黄
3個分
粉チーズ
大さじ4
黒こしょう
適量
塩(ゆで湯用)
湯1Lにつき小さじ2
生クリーム・牛乳・バター・サラダ油は使いません。粉チーズはパルミジャーノ・レッジャーノをすりおろしても作れます。

このレシピは、薪・炭火仕上げ ベーコンスライス 90g の厚み(約2mm)を想定して書いています。スライスなので、1cm幅に切ればそのままソースの具になります。

薪・炭火仕上げ ベーコンスライス 90g を見る

作り方 4ステップ

ベーコンを弱火で炒め、卵液を作り、パスタをゆで、火を止めてから和えます。加熱する工程は最初の2つだけです。

  1. ベーコンを弱火で炒める。
    ベーコンスライスを1cm幅に切り、油をひかない冷たいフライパンに並べてから点火します。弱火で3分ほど、脂が透き通るまで。フライパンに置いて数十秒で、脂が溶けるより先に薪の匂いが立ちます。これが今回のソースの香りの土台になります。
  2. 卵黄とチーズを混ぜる。
    ボウルに卵黄3個分、粉チーズ大さじ4、黒こしょうを入れ、もったりするまで混ぜます。このボウルで最後に和えるので、大きめのものを選んでください。
  3. パスタをゆでる。
    湯1Lにつき塩小さじ2。袋の表示より1分短くゆで、ゆで汁を大さじ4ほど取り置いてから湯をきります。
  4. 火を止めてから和える。
    フライパンの火を止め、ベーコンを脂ごとボウルへ。パスタを加えて手早く混ぜます。固ければゆで汁を大さじ1ずつ。器に盛り、黒こしょうをひいて仕上げます。
油をひかないフライパンで弱火にかけ、脂が溶け出したベーコンスライス
油はひきません。ベーコン自身の脂だけで炒めます。
ボウルに入れた卵黄と粉チーズを混ぜ合わせているところ
卵黄とチーズは、和える前にもったりするまで混ぜておきます。

固まってしまったときの立て直し方

1. ゆで汁を大さじ1ずつ加えて、そのつど混ぜる。でんぷんがソースをつなぎ直します。

2. それでも重いときは、粉チーズを小さじ1足して濃度を整える。

3. 一度炒り卵になってしまったら、戻りません。次はボウルを火から離して和えてください。

加熱とアレルギー表示についてのご注意

豚肉を原料とする製品です。ベーコンは中心部まで十分に加熱してお召し上がりください。

卵黄を加熱せずに使うレシピです。生卵を控えるよう指示のある方、妊娠中の方、小さなお子さまや高齢の方は、卵に十分火が通る作り方をお選びください。卵は新鮮なものを使い、割ったらすぐに使い切ってください。

アレルギー物質の表示は商品ごとに異なります。ご購入いただいた商品のパッケージ表示をご確認ください。

生クリームを入れなくてもコクが出る理由

コクの出どころは、ベーコンから溶け出した脂です。だからベーコンを替えると、同じ手順でも味が変わります。

エーデルワイスファームのベーコンは、塩漬液に浸して塩せきし、マイナス2℃の氷温帯で約4週間かけて熟成させています。原料肉10kgが仕上がりで約6kgになるまで水分が抜けるため、脂の輪郭がぼやけません。弱火で炒めたときに出てくる脂が澄んでいて、和えたあとも皿の底に水っぽい層ができないのは、この4週間で抜けた分です。

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工程条件このレシピへの影響
塩せき塩漬液に浸す方式下味がついているため、仕上げの塩をほとんど足さずに済みます
氷温熟成マイナス2℃で約4週間脂が澄み、卵黄とチーズだけでもソースがまとまります
温燻2年乾燥させたオーク(楢)材の薪と炭による直火燻製の香りがソースに移り、生クリームなしでも物足りなさが出にくくなります

※味の感じ方には個人差があります。

製法をもう少し詳しく知りたい方は、ベーコンの製法比較と添加物についての方針をご覧ください。

生クリームを使う作り方と、どちらを選ぶか

卵の扱いに慣れていない段階では、生クリームを使う作り方のほうが失敗しにくくなります。味の方向が違うだけで、優劣ではありません。

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生クリームなし(この記事)生クリームあり
ソースの濃度卵黄・チーズ・ベーコンの脂生クリームと牛乳が加わる
前に出る味ベーコンの燻香と塩気乳のまろやかさ
難しいところ和えるときの温度管理煮詰めすぎると重くなる

※どちらも作り方の違いであり、どちらが本物ということではありません。

RELATED

生クリームを使う家庭向けの作り方は、「ベーコンのカルボナーラ|生クリームで作る家庭の作り方」で紹介しています。ベーコンそのものの焼き方は「カリカリベーコンの焼き方」をご覧ください。

よくある質問

生クリームなしのカルボナーラについて、お問い合わせの多い4点にお答えします。

カルボナーラを生クリームなしで作ると、卵が固まってしまいます。

A

フライパンを火から下ろしてから和えてください。火にかけたまま卵液を入れると、鍋底の温度が80℃を超えて卵が凝固します。それでも固まりかけたら、ゆで汁を大さじ1ずつ加えてのばしてください。ゆで汁のでんぷんがソースをつなぎ直します。

パンチェッタがなくてもいいのですか?

A

ベーコンで作れます。本場のカルボナーラは塩せき(=肉を塩漬けにする工程)した豚肉の脂でソースを乳化させる料理で、その役割はベーコンでも果たせます。ベーコンは燻製の香りが加わるぶん、パンチェッタとは違う仕上がりになります。

チーズは粉チーズでも作れますか?

A

作れます。パルミジャーノ・レッジャーノやペコリーノ・ロマーノをすりおろすと香りは強くなりますが、市販の粉チーズでもソースはまとまります。塩気が強い製品もあるため、味をみてから塩を足してください。

生クリームを使う作り方とは、何が違いますか?

A

生クリームを使わない場合、ソースの濃度は卵黄とチーズ、そしてベーコンから出た脂だけで決まります。そのぶんベーコンの風味が前に出ます。失敗しにくさを優先するなら生クリームを使う作り方のほうが扱いやすく、当サイトでは別の記事で紹介しています。

まとめ|生クリームなしのカルボナーラは、温度がすべて

ベーコンは弱火で3分、和えるのは火を止めてから。この2つを守れば、卵は固まりません。

CHECK POINTS

・油はひかず、冷たいフライパンにベーコンを並べてから点火する

・卵黄3個分と粉チーズ大さじ4を、先に混ぜておく

・パスタは表示より1分短く。ゆで汁を大さじ4取り置く

・和えるのはフライパンの外。固ければゆで汁でのばす

CONCLUSION

生クリームを入れないカルボナーラは、材料が減るぶん、ベーコンの出来がそのまま皿に出ます。調味料を足すより、脂のいいベーコンを選ぶほうが近道です。

WHO MADE THIS

エーデルワイスファームは、北海道北広島市で薪・炭火仕上げのハム、ベーコン、ベーコン節®を製造しています。

ドイツの伝統的なハムとベーコンを、家族が自分たちで食べるために作り始めて約90年になります。1985年に一人のシェフから「店で出したい」と請われ、1986年に製品として売り始めました。沿革を見る

マイナス2℃

氷温帯で約4週間かけて熟成

10kg → 約6kg

水分が抜けた分だけ、味が濃くなります

二年乾燥のオーク

薪と炭の直火・温燻。火加減は職人が見ます

塩漬液に浸して塩せきします。短時間で仕上げるインジェクション(注入)もタンブリングも行いません。水を足して重量を戻す工程がないため、炒めたときに余分な水分が出にくく、脂がよく出ます。製法を見る

EVALUATION

1 ITIダイヤモンド賞(最高位)
2 優秀味覚賞 三ツ星 7年連続(2020〜2026)
3 DLG(ドイツ農業協会)金賞
4 1997年から2026年までに、テレビ・新聞・雑誌・ラジオで112件(雑誌・書籍50件、テレビ47件、新聞10件、ラジオ5件)
5 2017年から毎年、全国の百貨店の北海道物産展などに出店(2025年は25回)

受賞実績を見る / メディア掲載112件を見る

ハムやベーコンは、古くから岩塩を使って作られてきた保存食です。ワインづくりに古くから亜硫酸塩が使われてきたように、ハムやベーコンは亜硝酸塩の働きによって成り立ってきました(亜硫酸塩と亜硝酸塩は別の物質です)。私たちは「完全無添加」とは表現しません。岩塩に含まれる硝酸塩からできる亜硝酸塩を、ボツリヌス菌を防ぐため必要最小限だけ使用し、保存料・着色料・リン酸塩は使用していません。詳しくは「無添加ハムの本当の話」

FOR THIS RECIPE

このレシピで使ったのは、薪・炭火仕上げのベーコンスライス 90g です。

厚さ約2mmのスライスなので、1cm幅に切ればそのままソースの具になります。弱火で3分、脂を引き出してから使ってください。

薪・炭火仕上げ ベーコンスライス 90g を見る

参考資料