ベーコンがそのまま食べられるかどうかは、製品の種類によって決まります。食肉製品は加熱の有無で4つに区分されていて、パッケージの表示を確認すれば見分けられます。エーデルワイスファームのベーコンは、加熱の基準を満たした「加熱食肉製品」です。冷蔵庫から出して、そのままお召し上がりいただけます。
とはいえ「うちのベーコンも同じはず」と決めつけるのは早計です。同じ売り場に並んでいても、生ハムに近い製法のベーコンには、加熱を前提に売られているものもあります。この記事では、食肉製品の区分と見分け方、当ファームのベーコンがどちらに当たるか、そしてそのまま食べる場合と焼いて食べる場合それぞれの楽しみ方を説明します。
SUMMARY
ベーコンには「そのまま食べられる」ものと「加熱が必要」なものがある
食品衛生法にもとづく規格基準では、食肉製品は加熱の有無によって4つに区分されています。ベーコンという名前だけでは、そのまま食べられるかどうかは判断できません。
区分を決めているのは、中心部の温度を63℃で30分間加熱する方法、またはこれと同等以上の効力を持つ方法で加熱殺菌をしたかどうかです。この基準を満たしたものが「加熱食肉製品」、満たしていないものが「非加熱食肉製品」です。非加熱食肉製品には、生ハムや生サラミ、パルマハムなどに加えて「生ベーコン」も分類されます。ベーコンという名前の製品の中にも、加熱を前提に作られたものが存在するということです。
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| 区分 | 基準 | そのまま食べられるか | 代表例 |
|---|---|---|---|
| 加熱食肉製品 | 中心部63℃30分相当以上の加熱殺菌を行ったもの | 食べられる | ロースハム、ウインナーソーセージなど |
| 特定加熱食肉製品 | 63℃30分相当以外の方法で加熱殺菌したもの | 表示に従う | ローストビーフ等 |
| 非加熱食肉製品 | 塩漬後、くん煙または乾燥。63℃30分相当の加熱殺菌なし | 表示に従う(加熱調理が前提の場合あり) | 生ハム、生ベーコン、生サラミなど |
| 乾燥食肉製品 | 乾燥させたもの(水分の基準は別軸) | 表示に従う | サラミ、ビーフジャーキーなど |
※出典:食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)の食肉製品の項に基づく一般的な整理です。個別商品の区分は、必ずパッケージの表示でご確認ください。
※位置関係をわかりやすくした模式図です
パッケージのどこを見れば分かるか
見分け方は難しくありません。パッケージに区分の表示があるので、そこを確認します。「加熱食肉製品」「非加熱食肉製品」「特定加熱食肉製品」「乾燥食肉製品」のいずれかが必ず表示されています。
CHECK POINTS
※位置関係をわかりやすくした模式図です
エーデルワイスファームのベーコンは「加熱食肉製品」です
当ファームのベーコンは、加熱の基準を満たした「加熱食肉製品」です。冷蔵庫から出して、そのままお召し上がりいただけます。

OUR POSITION
4つの区分のうち、エーデルワイスファームのベーコンは「加熱食肉製品」です。
非加熱食肉製品を選ぶ作り手には、その製法だからこそ引き出せる味があります。生ハムのようにゆっくり乾燥させ、加熱しないからこそ残る食感や香りは、加熱食肉製品では出せません。当ファームが加熱食肉製品を選んでいるのは、どちらが優れているかという話ではなく、二年間自然乾燥させたオーク材の薪と炭による直火の温燻を、基準を満たすところまで続けているためです。
その工程は、マイナス2℃で約4週間の熟成のあとに続きます。直火にかけたベーコンをそのまま切ると、口に運ぶ前から燻香がふわりと立つのは、この工程のためです。
マイナス2℃
約4週間かけて熟成
二年乾燥のオーク
薪と炭の直火・温燻
10kg → 6kg
原料肉から減る分だけ凝縮
※位置関係をわかりやすくした模式図です
そのまま食べる、焼いて食べる。2つの楽しみ方
加熱食肉製品なので、そのままでも、焼いても、どちらでも美味しく食べられます。楽しみ方が変わるだけです。
そのまま食べる場合は、薄く切ってそのまま、あるいはサラダやカルパッチョ風に。マイナス2℃で約4週間かけてゆっくり水分を抜いているため、脂の角が取れています。冷蔵庫から出してすぐ薄く切っても、脂が白く固まったままにはなりません。常温に少し置いてから切ると、さらに脂がやわらかくなります。
焼いて食べる場合は、香りと食感が変わります。フライパンで焼く場合の弱火・油なしのコツは、当ファームの別記事「カリカリベーコンを極めるプロの焼き方」「厚切りベーコンステーキの焼き方」で詳しく解説しています。加熱食肉製品はもともと安全に食べられる状態ですので、焼く場合の加熱は「安全のため」ではなく「香りと食感を変えるため」の工程です。

※位置関係をわかりやすくした模式図です
保存と冷凍・解凍の基本
そのまま食べる場合も焼いて食べる場合も、賞味期限内であること、保存温度が守られていることが前提です。
パッケージに記載された賞味期限と保存方法(要冷蔵・要冷凍)を確認してください。開封後は空気に触れる時間が長くなるほど酸化が進むため、早めに食べきるか、小分けにして冷凍することをおすすめします。冷凍・解凍の具体的な手順は「厚切りベーコンステーキの焼き方」の保存方法の項目で詳しく説明しています。
この記事に出てきた用語
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| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 加熱食肉製品 | 中心部63℃30分相当以上の加熱殺菌を行った食肉製品。乾燥食肉製品・非加熱食肉製品・特定加熱食肉製品のいずれにも該当しないもの |
| 非加熱食肉製品 | 塩漬後にくん煙または乾燥させ、63℃30分相当の加熱殺菌を行っていない食肉製品。生ハムや生ベーコンなど |
| 特定加熱食肉製品 | 63℃30分相当以外の方法で加熱殺菌した食肉製品。ローストビーフ等 |
| 乾燥食肉製品 | 乾燥させた食肉製品。サラミ、ビーフジャーキーなど |
| 塩せき | 肉を塩漬液に漬け込み、熟成に備える工程。当ファームは塩漬液に浸す方式で行う(インジェクション・タンブリングは不使用) |
ベーコンに関するよくある質問
ベーコンはそのまま食べても大丈夫ですか?
「加熱食肉製品」であれば、そのまま食べられます。パッケージの表示を確認してください。エーデルワイスファームのベーコンは加熱食肉製品ですので、そのままお召し上がりいただけます。
加熱食肉製品と非加熱食肉製品は、何が違いますか?
中心部を63℃で30分間、またはこれと同等以上の効力を持つ方法で加熱殺菌したかどうかの違いです。行っていれば加熱食肉製品、行っていなければ非加熱食肉製品に区分されます。非加熱食肉製品には生ハムや生ベーコンなどがあり、加熱を前提に売られている場合があります。
エーデルワイスファームのベーコンは、どちらに分類されますか?
加熱食肉製品です。二年間自然乾燥させたオーク材の薪と炭による直火の温燻で、加熱の基準を満たしています。そのままでも、焼いても、どちらでもお召し上がりいただけます。
加熱食肉製品なのに、焼いて食べるレシピが多いのはなぜですか?
安全のためではなく、香りと食感を変えるためです。焼くと脂が溶けて香りが立ち、表面が香ばしくなります。そのまま食べるときとは違う楽しみ方として、多くのレシピで焼く工程が使われています。
冷凍したベーコンも、解凍すればそのまま食べられますか?
はい。加熱食肉製品としての性質は冷凍・解凍で変わりません。冷蔵庫でゆっくり解凍し、その日のうちに食べきってください。常温での解凍や、一度解凍したものの再冷凍はおすすめしません。
生ハムとベーコンは何が違いますか?
製品名の違いというより、加熱の有無による区分が異なることが多いです。生ハムの多くは非加熱食肉製品で、63℃30分相当の加熱を行わずに乾燥・熟成させます。ベーコンは加熱食肉製品として作られるものと、生ベーコンのように非加熱食肉製品として作られるものの両方があります。
まとめ|見るべきは「ベーコン」ではなく「区分」
そのまま食べられるかどうかを決めるのは、ベーコンという名前ではなく、加熱食肉製品かどうかという区分です。パッケージの表示を確認する習慣をつければ、迷うことはなくなります。
CHECK POINTS
CONCLUSION
見るべきは名前ではなく、区分の表示です。
エーデルワイスファームのベーコンは加熱食肉製品ですので、そのままでも、焼いても、どちらでもお楽しみいただけます。
参考資料・出典
- 厚生労働省「食品、添加物等の規格基準」における食肉製品の区分(昭和34年厚生省告示第370号)
- 厚生労働省 食肉製品の規格基準に関する資料
- 消費者庁 食品表示制度
- USDA FSIS Bacon and Food Safety
- ベーコンとは?原料・製法・ハムとの違いを解説
- カリカリベーコンを極めるプロの焼き方
- 厚切りベーコンステーキの焼き方
- 無添加ハムの本当の話
