「ホテルの朝食のように、ベーコンをカリカリにしたいのに、なぜかグニャッとしてしまう」
「焼いているとなぜか水っぽくなり、最後は焦げてしまう」

そんな経験はありませんか?実はそれ、あなたの焼き方が悪いのではなく、ベーコンそのものの「水分量」と「添加物」に原因があるかもしれません。

そこで今回、スーパーで買える一般的な市販ベーコン(他社製品2種)と、当社エーデルワイスファームの長期熟成ベーコンを使い、「同じ条件で焼く」という徹底比較実験を行いました。

その結果見えてきたのは、裏ラベルを見なければ気づかない「製法の違い」による焼き上がりの差でした。

ベーコンがカリカリにならない理由は「水分」と「添加物」

【結論】ベーコンがカリカリにならない主な原因は、製造工程で加えられた過剰な「水分」と「保水剤」です。
水分が多いと脂が出る前にフライパンの中で「煮る」状態になり、メイラード反応(香ばしい焦げ)が起きる前に糖分が焦げてしまうため、理想の食感になりにくいのです。

本来、ベーコンを焼くと脂が溶け出し、その脂で肉が揚げ焼き状態になって「カリカリ」になります(メイラード反応)。

しかし、水分を多く含んだ市販のベーコンは、加熱とともに水分が染み出し、フライパンの温度を下げてしまいます。つまり、焼いているつもりが「煮ている」状態になってしまうのです。

その結果、水分が蒸発しきる頃には肉がパサつき、焦げ付いてしまうのです。

【焼き比べ検証】市販ベーコンとエーデルワイスファームの違い

実際に、市販されているベーコン2種(A・B)と、エーデルワイスファームの長期熟成ベーコンを比較検証しました。

検証条件

  • 調理器具:同じフライパンを使用
  • 火力:弱火(コールドスタート)
  • 時間:10分間加熱
  • 油:ひかない(ベーコンから出る脂のみ)

1. 焼く前のベーコンブロック比較:見た目と肉質

まずは、焼く前のブロックの状態を比較しました。肉の締まり具合や色味に明確な差が見られます。

焼く前の他社ベーコンブロック2種とエーデルワイスファームのベーコンブロック比較写真
左・中:他社市販品のブロック。右:エーデルワイスファームの長期熟成ベーコン。

市販品は全体的に水分が多く肉質が柔らかすぎるため、包丁を入れるとグニャリと形が崩れ、均一にスライスするのが非常に困難でした。これは、結着剤や過剰な水分により、肉本来の繊維感が失われているためと考えられます。

一方、エーデルワイスファームのベーコンは余分な水分が抜けて身が締まっており、スムーズにスライスすることができました。

2. 焼いている最中の変化:メイラード反応と焦げ付き

次に、フライパンに乗せ、弱火で加熱を始めると、決定的な違いが現れました。

  • 市販品(A社・B社):脂がなかなか溶け出してきません。水分が蒸発した後は、フライパンに張り付くようにして表面だけが黒く焦げていきました。
  • エーデルワイスファーム:それとは対照的に、加熱してすぐに透明な脂がじんわりと溶け出し、その脂で自身を揚げ焼きにする理想的な状態(メイラード反応)になりました。食欲をそそる香ばしい薫香が漂います。
エーデルワイスファームのベーコン
(ファーム):透明な上質の脂が溶け出し、美味しそうな焼き色(メイラード反応)がついている。

3. 10分後の焼き上がり比較結果:カリカリ感の違い

そして最後に、10分間焼き上げた結果を、焼く前の状態と比較しました。一目瞭然の結果となりました。

ベーコン比較
上段:焼く前。下段:10分焼いた後。市販品は水分が抜けて縮み黒く焦げたが、ファームのベーコンは理想的な黄金色のカリカリに仕上がった。

市販の2種類は、10分焼いてもカリカリにはなりませんでした。水分が抜けた分、サイズは縮んでいますが(歩留まりの悪化)、脂が抜け切らず、表面だけが焦げてしまったり、芯が湿ったままだったりという結果に。

対してエーデルワイスファームのベーコンは、全体が美しいきつね色になり、箸で持ち上げると「パリッ」と音がするほどの理想的なカリカリベーコンに仕上がりました。

成分から見るベーコンの違い:カリカリ派かソフト派か

なぜこれほどの差が出たのか、製品の「裏ラベル」を確認するとその理由が分かります。ベーコン選びの参考にしてください。

製品タイプ 主な原材料の特徴 メリットとデメリット
一般的市販品
(他社製品)
卵たん白、乳たん白、水あめ、リン酸塩、亜硝酸塩など 【メリット】
保水性が高くソフトな食感。安価。
【デメリット】
水分が多く、カリカリになりにくい。
長期熟成ベーコン
(エーデルワイスファーム)
豚肉、塩、砂糖、香辛料、亜硝酸塩(必要最小限) 【メリット】
脂と旨みが凝縮。簡単にカリカリになる。
【デメリット】
大量生産できず、価格は高め。

参考:農林水産省 ベーコン類JAS規格

💡 市販品が「悪い」わけではありません

誤解のないようにお伝えしたいのは、市販の安価なベーコンには大きな存在意義があるということです。
限られたコストの中で、誰もが買いやすい価格を実現し、子供でも食べやすい「柔らかさ」を出すためには、保水性を高めて歩留まりを良くする技術(添加物や水あめ等の使用)が必要不可欠です。スープに入れたり、柔らかい食感を好む場合には、市販品の方が適している場合もあります。

しかし、「ホテルのようなカリカリベーコンを楽しみたい」「特別な日のギフトにしたい」というシーンにおいては、昔ながらの製法で作られた水分量の少ないベーコンを選ぶ必要があります。

エーデルワイスファームの製法:長期熟成で水分を抜く

エーデルワイスファームのベーコンが、なぜ10分で黄金色のカリカリになるのか。それは、「肉本来の水分を抜き、旨みを凝縮させる」という、手間ひまのかかる製法を守っているからです。

私たちは、ピックル液(塩水)を肉に注射して強制的に味を入れる「インジェクション製法」を行いません。代わりに、4週間におよぶ「長期氷温熟成」を行い、じっくりと時間をかけて肉の余分な水分を抜いていきます。

さらに、本場ドイツでも希少になった「薪炭直火仕上げ」で燻製することで、余分な脂を落としつつ、香りをまとわせます。だからこそ、フライパンに乗せた瞬間、良質な脂が溶け出し、誰でも簡単に「カリカリ」の食感を実現できるのです。

ご自宅で「本物のカリカリベーコン」を体験しませんか?

エーデルワイスファームのベーコンは、4週間の氷温熟成で余分な水分を抜き、旨みを凝縮させています。
誰でも失敗なく、ホテルのようなカリカリベーコンが焼ける感動をぜひ味わってください。

エーデルワイスファームのベーコン(スライス・ブロック)はこちら

よくある質問(FAQ)

Q. カリカリベーコンを作るコツはありますか?
A. 油をひかずに、冷たいフライパンから弱火でじっくり焼くのがポイントです(コールドスタート)。ただし、水分やたん白などの副原料が多いベーコンの場合、この方法でもカリカリになりにくい場合があります。
Q. 「無塩せき」のベーコンならカリカリになりますか?
A. 一概には言えません。「無塩せき」とは、製造工程で発色剤(亜硝酸ナトリウム等)を使用していないものを指しますが、日本ハム・ソーセージ工業協同組合の定義にもある通り、保水のためのリン酸塩や結着剤が含まれている場合が多いからです。原材料ラベルを確認し、副原料が少ないものを選ぶことをおすすめします。
Q. エーデルワイスファームのベーコンはどこで買えますか?
A. 北海道北広島市の直売所のほか、公式オンラインショップやお電話でのご注文も承っております。